大銀杏と首塚

身内がいよいよ生前整理始めると言い出したので
まず写真の断捨離を勧めた。
多くをシュレッダーにかけてさっぱりしたが
結局捨てられない写真も多数あったので
そこは無理しないでよいと適当に終わらせた。
まだ生きているうちから流行り?に便乗して
死ぬ準備など、人によってはなかなか難しい。
第三者が無理強いすることではない。

フィルムカメラといえば、
今撮影内容は瞬時に確認できるが
当時はフィルムを全部使用しきるまで
現像しなかったし(余ったフィルムは
もったいないしプロでもないし)
季節や日時はバラバラで長期間に渡り
撮影内容なんてプリントするまで
誰にもわからない。

今思うと恐ろしく不便で気の長い話だが、
100年プリントと銘打っていただけあり
今見ても色褪せないのはさすがだ。
いまどき個人用のカラープリンタでは
インクによっては1年もたない。

自分が撮った写真も大量に出てきた。
特にこの1枚は、たしか軽自動車で
フラッと出かけた時に撮ったものだ。
早朝だったのもあるが
今のように渋滞にハマることなく
順調に辿り着けた。
今はもうこういう芸当は無理だ。

場所は鶴岡八幡宮、左端には
倒れる前の大銀杏がある。
th_1.jpg

その昔、ここに隠れていた公暁が
源実朝を討ったという大銀杏である。
物騒なその頃と異なり、平和な風景だ。

自分はその源実朝の討ち取られた首が
祀ってある首塚の近所に住んでいる。
首塚自体は一見木陰で暗く見えるが、
その周辺はのどかな田園風景である。
近くの広場ではこどもたちがサッカーしたり
凧揚げを楽しむ。
犬の散歩コースでもあり、
誰かしらのんびり歩いている。
定期的にお祭りやフリマで盛り上がる。
うるさい❗️と苦情をいう人々もない。
幸せで平和な空間である。

そこはさすがの公暁も予想できなかっただろう。

この記事へのコメント